こんにちは!
新潟の四季とともに、おだんごやお餅の美味しさをお届けしている江口だんごです。
「お赤飯」と聞くと、みなさんはどんな色を思い浮かべますか?多くの方が、お祝いの席で出される、小豆の赤い色をしたものを想像されるかもしれませんね。
実は、ここ新潟では、昔から醤油で色付けした「長岡(醤油)赤飯」が郷土料理として深く根付いています。「醤油おこわ」という名前で呼ばれることも多く、香ばしい醤油の香りと、もち米のもっちりとした食感がたまらない、新潟ならではの味です。見た目も味も一般的なお赤飯とは異なりますが、こちらもまた、人生の節目や大切なお祝いの席には欠かせない、心温まる存在なのです。
今回は、そんな長岡(醤油)赤飯の魅力や、ご家庭で手軽に作れる方法、そして江口だんごが大切にしているこだわりについて、じっくりとお話ししたいと思います。これを読めば、きっとあなたも醤油赤飯の虜になること間違いなしです!
新潟の食文化と醤油赤飯、その深いつながり
なぜ、新潟では醤油を使ったお赤飯が広まったのでしょうか?その背景には、新潟の豊かな食文化と歴史が深く関わっています。
諸説ありますが、その理由の一つに、新潟が古くから醤油の名産地であったことが挙げられます。良質な水と米に恵まれた新潟は、醤油造りに最適な土地でした。家庭で醤油を造ることが一般的だった時代もあり、醤油は食卓に欠かせない、最も身近な調味料だったのです。
また、昔から新潟県民は、もち米をよく食べる文化があります。収穫量も多く、お祝いの席や普段のおやつにも、もち米を使った料理がよく作られてきました。そんな中、お祝いの席の「お赤飯」にも、身近で手に入りやすい醤油を使って作るようになったとも言われています。
それと昔は長岡では一般的に色付けも含めて使用される豆「ささげ」が手に入らずに金時豆を使用し、身近にあった醤油で色と味をつけたとも言われています。その他にも様々な説があり、謎が多いのも長岡(醤油)赤飯の魅力です。
醤油赤飯の最大の特徴は、なんといってもその香りです。炊きあがった瞬間に部屋中に広がる、香ばしい醤油の香りは、誰もが「おいしい!」と感じる、食欲をそそる香りです。口に運べば、醤油の塩気と、もち米本来の優しい甘みが絶妙なバランスで広がり、一口食べたら止まらなくなってしまいます。
さらに、醤油赤飯は冷めても味が落ちにくいのも大きな魅力。時間が経っても硬くなりにくく、もちもちとした食感が保たれるため、お弁当やおにぎりにもぴったりです。忙しい朝でも、さっと握って持っていけば、お昼には美味しい新潟の味を楽しむことができます。この手軽さも、長年にわたって新潟県民に愛されてきた理由の一つでしょう。
【保存版】ご家庭で簡単!長岡(醤油)赤飯の作り方
「醤油赤飯って難しそう…」と思われがちですが、実はご家庭の炊飯器を使えば、とても簡単に作ることができます。特別な道具がなくても、いつも使っている炊飯器で、本格的な味を再現できるんです。
今回は、シンプルな基本のレシピをご紹介します。これなら、料理初心者の方でも気軽にチャレンジできますよ。
<材料>
- もち米:2合
- 醤油:大さじ3
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 和風だし:小さじ1
- 水:適量
- 金時豆 前日から水につけておく(硬さが気になる場合は予め茹でておく)
- お好みの具材(油揚げ、鶏肉、たけのこなど)
- 白ごま 適量
<作り方>
- もち米を洗う: もち米は優しく洗い、ざるにあげて30分〜1時間ほど水を切っておきます。
- 調味料を混ぜる: 炊飯器の内釜に醤油、みりん、酒、和風だしを入れ、2合の目盛りまで水を加えます。
- 炊飯する: 具材を入れる場合は、ここで一緒に入れます。もち米と調味料を軽く混ぜて、炊飯器の「おこわ」モードまたは「早炊き」モードで炊きます。
- 蒸らす: 炊きあがったら、すぐに蓋を開けずに15分ほど蒸らします。
- 完成! しゃもじで底から優しく混ぜて、全体になじませたら完成です。茶碗に盛って白ごまをかけてお召し上がりください。
【具なしでシンプルに楽しむ】
醤油赤飯は、具材がなくても十分美味しいです。
「醤油赤飯 炊飯器 具なし」で検索すると、シンプルなレシピがたくさん出てきます。
調味料を「めんつゆ」で代用するレシピもあり、より手軽に作ることができます。
【もし蒸し器があれば…】
より本格的な味を楽しみたい方は、蒸し器を使うのがおすすめです。
もち米を蒸し器で蒸すことで、炊飯器とは一味違う、もちもちとした食感に仕上がります。
少し手間はかかりますが、その美味しさは格別です。
醤油赤飯をさらに楽しむためのヒント
- お弁当に!
冷めても美味しい醤油赤飯は、お弁当にぴったりです。
おにぎりにしても崩れにくく、もち米の腹持ちが良いので、午後の活動をしっかりとサポートしてくれます。 - 冷凍保存もOK!
たくさん作った場合は、冷凍保存がおすすめです。
一食分ずつラップに包んで冷凍し、食べたい時に電子レンジで温めれば、いつでも美味しいおこわを楽しめます。
「おこわ 冷凍」で検索すると、正しい保存方法や解凍方法のヒントが見つかります。 - おこわの素を活用!
忙しい方には、市販の「おこわの素」を使うのも良いでしょう。
これを使えば、より手軽に、本格的な味を再現することができます。
江口だんごの「長岡赤飯」へのこだわり
江口だんごでも、創業以来、この醤油赤飯を「長岡赤飯」として大切に作り続けています。
私たちが何よりもこだわっているのは、素材と職人の手仕事です。
・もち米
もち米は、地元長岡市与板町産のもち米「こがねもち」を100%使用しています。
強いコシと粘り、豊かな風味が特徴で、炊きあがった時のふっくらとした食感と、噛むほどに広がるお米の甘みが格別です。
・醤油
味付けの要となる醤油は、創業以来、地元の醤油醸造元から仕入れた老舗の醤油を使用しています。
この醤油が、長岡赤飯ならではの香ばしさと奥深い味わいを引き出しています。
・地酒
長岡は醸造・発酵の町「摂田屋」を中心に醤油蔵だけでなく酒蔵も多い市です。その地酒を醤油赤飯に入れるのも美味しさの秘訣です。
・職人の技
お米を炊く時間、醤油と混ぜ合わせるタイミング、蒸し加減…。
すべてが長年の経験に裏打ちされた、職人の技によって支えられています。
一つひとつ丁寧に、心を込めて作っているからこそ、みなさまに「美味しい!」と言っていただける長岡赤飯が生まれるのです。
おわりに
いかがでしたか?
醤油赤飯は、ただの「おこわ」ではありません。
新潟の歴史と食文化、そして人々の暮らしの中で育まれてきた、心温まる郷土料理です。
ご家庭で作るのも楽しいですが、もし「本場の味を試してみたい」「忙しくて作る時間がない」という方は、ぜひ江口だんごの「長岡赤飯」を一度お試しください。
江口だんごのオンラインストアでは、蒸したてを急速冷凍した長岡赤飯をご用意しております。
レンジで温めるだけで、いつでもどこでも、出来たてと変わらない美味しさをお楽しみいただけます。また、炊飯器で炊けるキット【郷土Cooking醤油赤飯】は米、具、醤油ダレがセットされていますので簡単に調理できるキットです。
詳しくは、江口だんごオンラインストアをご覧ください。
みなさまの食卓に、醤油赤飯を通して笑顔が溢れることを願っています。
